異国の地で挑む介護の仕事

イ タンダー ピョーさんは、どのようにして異国での生活を乗り越え、介護の仕事に向き合っているのか。その日々の奮闘と成長の軌跡を追いました。
日本での生活と仕事の挑戦
ミャンマー出身のイ タンダー ピョーさんは、特定技能の在留資格を取得し、日本で介護の仕事に就きました。2024年6月に来日し、新たな生活をスタートさせました。異国での暮らしは刺激に満ちているものの、日常生活の違いには戸惑うことも多かったそうです。特に、食文化の違いには驚きがあったようで、「日本の料理は美味しいけれど、母国のスパイスの効いた辛い味が恋しくなることもあります」と、少し寂しげに語ってくれました。
介護の仕事への挑戦と努力
介護の仕事は初めての経験でしたが、来日前にミャンマーの施設で1ヶ月間ボランティアをしていたことが役立ったといいます。しかし、日本の介護現場は想像以上に忙しく、利用者様一人ひとりに合わせた対応が求められるため、最初は戸惑いの連続でした。
特に苦労したのは言葉の壁。「簡単な会話はできても、専門用語や書類の記入が難しく、最初は何度も書き直しをしました」と、当時の苦労を振り返ります。それでも、先輩スタッフの温かいサポートのおかげで、少しずつ業務に慣れてきたそうです。「皆さんが親切に教えてくれるので、とても助かっています」と、安心した表情で話してくれました。
日本での生活
現在は函館に住んでおり、四季折々の美しい風景を楽しみながら、充実した日々を送っています。「雪景色を初めて見たときは感動しました!」と、目を輝かせながら話してくれました。ミャンマーの故郷と似た風景もあり、時折、懐かしさを感じることもあるそうです。
また、日本にはミャンマー人コミュニティもあり、休みの日には仲間と集まり、母国の料理を作ったり、近況を語り合ったりしてリラックスする時間を大切にしています。仕事での悩みを共有し、励まし合うことで、異国の地での挑戦を乗り越える力になっているといいます。
将来の目標
今後の目標について尋ねると、「まずは日本語をもっと上達させたい」と即答しました。すでに日本語能力試験(JLPT)のN3を取得しているものの、「まだ漢字の読み書きが難しく、医療・介護の専門用語ももっと理解したい」と、勉強を続ける意欲を見せています。将来的には介護福祉士の資格取得を目指しており、「資格を取って、より専門的な介護を学び、日本の高齢者の皆さんに貢献したい」と、力強く語ってくれました。
異国の地での挑戦を支えるもの
異国での生活は決して簡単ではありません。言葉の壁、文化の違い、そして仕事のプレッシャー。しかし、イ タンダー ピョーさんはそんな困難を一つひとつ乗り越えながら、確実に前へ進んでいます。「日本での生活は大変なこともあるけれど、学ぶことが多く、毎日が充実しています」と、前向きな姿勢を崩しません。
彼女の挑戦の日々は続きます。言葉を学び、技術を磨き、そして仲間と支え合いながら、イ タンダー ピョーさんはこれからも成長を続け、日本の介護現場で輝き続けることでしょう。
(Tel:0138-83-8814/Fax:0138-83-8834)
小規模多機能型居宅介護・有料老人ホーム・グループホーム
海と山に囲まれた自然豊かな環境の中で、心穏やかな生活をサポートします。利用者様一人ひとりのペースに合わせた温かな介護サービスを提供し、安心して過ごせる空間を大切にしています。自然の恵みを感じながら、心身ともに健やかな毎日を支える場所です。