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支える力 介護職12年の歩み

「おはようございます!」グループホームの朝は、明るい挨拶とともに始まります。利用者一人ひとりの顔を見ながら、声をかける大坂晴代さん。その眼差しには、12年間この仕事に携わってきたからこそ生まれる、深い優しさと責任感がにじんでいます。かつて保育士として子どもたちと向き合い、家族を支える時間を経て、彼女が新たに選んだのは「介護」という道でした。人と関わる仕事が好き——その想いは変わらず、今もなお、利用者様の暮らしを支えることにやりがいを感じています。今回は、大坂さんが歩んできた介護職としての道のり、利用者様との関わりの中で感じる喜び、そしてこれからの想いについて伺いました。

ヘルパーの道を選んだ理由

「もともと人と関わる仕事が好きなんです」——そう語る大坂晴代さんは、結婚前は保育士として働いていました。その後、夫の仕事を手伝いながら子育てに励み、子どもが高校入学を迎えたのをきっかけに、介護の世界へ足を踏み入れました。

 

「ヘルパー2級の資格を取って、ちょうどこちらの施設で募集があったんです。それが12年前ですね」。当時、新設から1年ほどのグループホームに入職し、以来、一貫して介護の現場に立ち続けています。

仲間とともに支える介護

現在、グループホームの1階フロアを担当している大坂さん。長年の経験を積んできたが、年齢を重ねるにつれ、自身の動きに変化を感じることもあるといいます。「同じことをするにも、やっぱり若い頃のようにはいきませんね。でも、若いスタッフが率先して動いてくれたり、お互いに得意な分野を活かして助け合えるので、本当にありがたいです」。

 

施設では定期的に行事を開催し、準備の段階から各スタッフが役割を持ち、それぞれの強みを活かして取り組んでいます。「自然と支え合える関係ができているんです」と、大坂さんはチームワークの大切さを実感しています。

利用者様の笑顔がやりがいに

「やっぱり一番嬉しいのは、利用者様が笑顔で『ありがとう』って言ってくれることですね」。介護の仕事は体力的にも精神的にも大変なことが多いですが、その中で利用者様が笑顔を見せてくれる瞬間、すべての苦労が報われます。「日々の関わりの中で、その人らしさを引き出せたときや、安心した表情を見せてくれたときに、やっていてよかったなと感じます」。

家族とのつながり—母も同じ施設に

大坂さんにとって、今の職場は単なる「仕事場」ではありません。実は、現在このグループホームには大坂さんの母も入居しているのです。「仕事の合間に顔を見せるだけで、母も安心するみたいで。それが私にとっても嬉しいですね」。去年、母は足を骨折してしまい、以前よりも動きが不自由になりましたが、それまでは食器洗いを手伝ったり、他の利用者と交流を楽しんだりしていたそうです。「職員の皆さんにもよくしてもらっていて、本当に感謝しています」。

自然に囲まれた環境での生活

「ここは海があって、山があって、本当にいい環境なんですよ」と、大坂さんは語ります。利用者様との散歩中には、潮風の心地よさを感じたり、2階から海を眺めたりすることも。「天気のいい日は、景色を楽しみながら歩くのがとても気持ちいいですね」。

 

しかし一方で、交通の便に関しては課題もあります。「車がないと通勤が厳しいですね。バスも本数が少ないし、バス停からの距離もあるので、もう少し改善されるといいなと思います」。

これからも、この場所で

「体が動くうちは、できるだけ長く働きたいですね」と大坂さんは語ります。65歳を超えたら夜勤については見直すつもりですが、それ以外はできる限り続けたいとのこと。「今まで培ってきた経験を活かしながら、少しでも役に立てればと思っています」。

 

介護の仕事に誇りを持ち、人と向き合う喜びを大切にしながら、これからも利用者様とともに歩んでいくことを誓っています。

凪と汐風 介護職員
(〒041-0251 函館市小安町692番地1)
(Tel:0138-83-8814/Fax:0138-83-8834)

小規模多機能型居宅介護・有料老人ホーム・グループホーム

海と山に囲まれた自然豊かな環境の中で、心穏やかな生活をサポートします。利用者様一人ひとりのペースに合わせた温かな介護サービスを提供し、安心して過ごせる空間を大切にしています。自然の恵みを感じながら、心身ともに健やかな毎日を支える場所です。
この記事は2025年7月18日に作成されました