スタッフが楽しいから、利用者様も楽しい 〜管理者から見たエスペランサの魅力

「利用者様のやりたいことを叶えたい」そんな想いを胸に、日々現場をまとめているのが管理者の先生祐之助さんです。20歳で介護の道に飛び込み、2年前からエスペランサの管理者として活躍しています。スタッフとのチームワークを大切にしながら、利用者様の願いを一つひとつ形にしてきた先生さん。
今回は、これまでの歩みや仕事への想い、そしてこれから描いていく未来についてお話を伺いました。
目次
介護の道へ進んだきっかけ
高校を卒業してすぐに介護の仕事を始めた先生さん。「最初はよその一日型デイサービスで2年ほど勤務していたんです。その後、ご縁があって今のTHEOGRAMを紹介していただき、山鼻の小規模多機能で働き始めました」そして、20歳の頃からずっと山鼻で経験を積み、副管理者を経て、2年前からこの『エスペランサ』で管理者を任されることになりました。
自分の中に同居する強みと弱み
「自分は“八方美人”なんです(笑)」と少し照れながら語る先生さん。「誰にでも良い顔をしてしまう。でもそれが長所にもなっていて、人の表情や気持ちを察するのが得意だと思っています。その一方で、人に嫌われたくない気持ちが強くて、スタッフに強く注意することが苦手なんです」それを管理者としての課題と捉えている一方で、自分の成長にもつながる部分でもあるとポジティブに考えてもいるそうです。
日々の仕事で大切にしていること
先生さんが仕事をする上で大切にしていることがひとつあります。「利用者様に楽しんでいただくためには、まずスタッフ自身が楽しんでいないといけないと思っています。ですから、管理者として職員間の雰囲気づくりをとても大事にしています。僕自身も“管理者だから話しかけにくい”と思われたくないので、スタッフの輪に積極的に入っていくように心掛けています。インドネシアから来た海外人材のスタッフともこまめに話して、壁を作らないようにしていますね。」
一生忘れられない出来事
先生さんに、10年間の介護職の中で最も印象に残るエピソードについて尋ねると、静かに口を開きました。
「山鼻で勤務していた時に、身寄りのない利用者様の看取りに立ち会ったことがありました。夜、病院から連絡を受けて、ケアマネジャー、管理者、自分の3人で駆け付けました。人生で初めて、誰かが息を引き取る瞬間に立ち会ったんです。」
その方は、本当に眠るように安らかな表情で旅立たれていたそうで「『ああ、こんなにも静かで穏やかな最後があるんだ』と、心に深く刻まれました。悲しさが押し寄せると同時に、これまでのその方との関わりが確かに意味のあるものだったのだと実感できたんです。もし適当な関わり方しかしていなければ、こんなにも強い感情は生まれなかったと思います」
その時「介護は“生きる”だけでなく“最期”にも寄り添える仕事なんだ」と強く感じた先生さんは、その体験があったからこそ、今も人との関わりを何より大事にしたいと思えていると語ります。
エスペランサの魅力は、フットワークの軽さ
「エスペランサの魅力は“利用者様の希望を叶える場所”であることです」動物園や水族館などへの外出レクをはじめとして、プロの方を呼んでのバイオリン演奏会、中庭で利用者様が育てた野菜をグリルするバーベキュー、臼と杵をレンタルして皆で楽しむ正月の餅つき大会まで、利用者様の『やりたい』を可能な限り形にするのがこの事業所の最大の売り。
ある時は、要介護5の方が『お蕎麦が食べたい』と話されて、その日のうちに近くの和食のレストランチェーン店に一緒に行った事もあります。小さな願いでもすぐに実現できる、そのフットワークの軽さはエスペランサならではの強みと言えるでしょう。
利用者様どうしも仲が良く、自然と笑い声があふれています。そんな雰囲気を支えているのは、スタッフが本当に協力し合いながら働けているから。「『ここに来てよかった』と利用者様にもスタッフにも思ってもらえることが、僕にとって一番の誇り」と力強い意気込みを見せます。
また利用者様との一泊旅行に行きたい!
「まずはエスペランサを満床にして、安定した運営体制を整えることが目標です。スタッフが安心して働ける環境を作れば、自然と利用者様へのサービスも向上していきますから」
さらに、先生さんには利用者様と叶えたい“夢”があります。「ぜひ挑戦したいのが“利用者様との一泊旅行”です。山鼻に勤めていた頃にコテージ宿泊を企画したことがあり、その時は利用者様もスタッフも本当に楽しそうで、一夜限りでも、まるで家族旅行のような時間を過ごせたんです。だから、温泉に入ったり、ご家族の方もお招きして一緒にお酒を飲んだり…。もちろん課題は多いですが、だからこそ挑戦する価値があると思います」
利用者様の最期にまで寄り添った経験を胸に、先生さんは今も「人とのつながり」を大切にしながら日々の現場を支えています。小さな願いも逃さず叶え、笑顔あふれるエスペランサをつくり上げていく姿勢は、スタッフや利用者様にとって大きな安心です。これからも挑戦を続ける先生さんとエスペランサでは、また新たな物語が紡がれていくことでしょう。
(Tel:011-206-7033/Fax:011-206-7745)
落ち着いた住宅街にありながら、円山や中島公園にもほど近く、自然と都市の利便性が調和する理想的なロケーション。介護が必要な状態になっても、24時間体制の見守りと医療機関との連携により、安心して、住み慣れた場所で穏やかな日々を重ねていただけます。
介護職員が24時間常駐し、協力医療機関との連携により、医療的ケアが必要な方も安心して生活を継続できます。終身利用が可能なため、住み慣れた場所で人生の最終章まで穏やかに過ごすことができます。