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「育てる喜び」を支えに歩む

今回は 増田美香さん にお話を伺いました。子どもたちとの関わりで大切にしていることや、仲間と支え合いながら働くやりがいについて語ってくださいました。現場の雰囲気や、職員同士のあたたかなチームワークも伝わってきます。

目次

子どもの頃から芽生えていた“助けたい気持ち”

「小さい頃、施設の子どもたちをテレビで見て“助けてあげたいな”って思ってたんです。」
そんな思いを胸に育った増田さん。優しいお母さんのもとで思いやりを大切に育てられ、自然と「子どもが悲しまない世の中にしたい」と願うようになったそうです。

 

本当は保育士を目指したかったものの、家庭の事情で一度は断念。最初の就職先は歯科助手でした。「怖くて不安だった私を、優しく受け入れてくれた歯科助手さんがいて。その姿に憧れて、気づいたら10年も続いてました」と振り返ります。

 

30歳を過ぎた頃、「このままでいいのかな?」と立ち止まり、再び子どもと関わる夢を思い出しました。そこから勉強を重ね、資格を取り、念願の保育士としての道を歩み始めます。

保育の現場で感じる“学びと成長”

「保育って本当に奥深いです。子どものために“最善”って何だろうと、毎日考えています。」
小規模保育園で補助として経験を積み、改めて子ども一人ひとりの背景や気持ちに寄り添うことの大切さを実感した増田さん。

 

特に印象に残っているのは、家庭環境が複雑な子どもたちと過ごす時間だそうです。
「迎えに行ったとき、“車でお迎え初めてだ!”ってすごく喜んでくれて。たったそれだけのことなのに、あんなに笑顔を見せてくれるんだって感動しました。」

 

また、言葉を交わせない自閉症のお子さんとの出来事も忘れられません。「車の中で鼻歌を歌っていたら、あるフレーズで笑ってくれて。繰り返すとまた笑ってくれたんです。言葉じゃなくても、声のトーンでつながれるんだって気づいた瞬間でした。」小さな“通じ合えた瞬間”の積み重ねが、この仕事のやりがいになっています。

家族を支える日々とプライベートの楽しみ

仕事以外では、中学生の息子さんのサッカーを応援するのが日課です。「毎週末は試合に付き添い。平日は栄養を考えてご飯作りです。必ず肉と魚は欠かせません!」と笑顔で話してくれました。

 

また、休日にはサウナや銭湯に通うのも楽しみのひとつ。
「朝5時から開いているお風呂に行って、スッキリ整ってから一日を始めるんです。水風呂が苦手な人も多いけど、私はもうやめられませんね。」

 

さらに犬のお世話や、動画を見ながら癒される時間も大切にしています。「猫も飼いたいし、動物を育てるのも好きなんです。言われて気づいたんですけど、私、“育てること”が本当に好きなんだと思います。」

これからの夢 ― 子どもたちと共に成長していく

最後にこれからの展望を伺うと、少し考え込んでから答えてくれました。

「まだまだ勉強中です。もっと頭を柔らかくして、子どもたちや保護者の方に安心してもらえる存在になりたい。信頼されて、“ここに来てよかった”って思ってもらえるような人になりたいですね。」

 

子ども時代に抱いた“誰かを助けたい”という気持ちは、今も変わらず増田さんの原動力になっています。その温かなまなざしと姿勢が、今日も子どもたちの笑顔を支えているのです。

この記事は2025年9月26日に作成されました