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自分の強みを磨き続けられる職場で ――介護の現場で培う「成長しているという実感」

介護の仕事のやりがいや魅力は、数字や成果だけで語れるものではありません。
今回お話を伺ったのは、帯広の「WOOD GARDEN」で働く佐藤瑠李さん。入社から一年が経った今だからこそ見えてきた、現場のリアルや自身の変化について語っていただきました。

佐藤さんの言葉から伝わってきたのは、日々の業務の中で少しずつ積み重なっていく「確かな手応え」と、その一つひとつを前向きに受け止めながら、成長を重ねていく姿勢でした。
介護の仕事にこれから向き合おうとしている方、すでに現場で働いている方にとって、佐藤さんの言葉が、「仕事と共に成長する」というあり方を感じる一つのきっかけになれば幸いです。

目次

■利用者様の一言が、仕事の意味を教えてくれる

――日々の業務の中で、ご自身が「この仕事をしていて良かった」と実感されるのは、どのような瞬間でしょうか。

 

やりがいを感じる場面は本当にたくさんありますが、特別な出来事というよりも、日常の中に自然と溶け込んでいるものが多いと感じています。 例えば、入浴介助を終えたあとに「お風呂、気持ちよかったよ」と声をかけていただいたときや、外出・外食のイベントで「ごはんがおいしかったね」「また来たいね」と言ってもらえたとき。 そうした一言をもらうたびに、「関われて良かった」「今日もこの仕事をして良かった」と、素直に思えます。

 

目に見える大きな成果があるわけではありませんが、「今日も悪くないな、いい一日だった」と思える瞬間が、毎日の中に確かにある。 利用者様の表情や何気ない笑顔に、こちらが励まされることも多く、その積み重ねが仕事を続ける原動力になっています。

 

■同じゴールを見ているからこそ生まれる、信頼と安心感

――利用者様との関わり以外で、この職場ならではのやりがいを感じる場面はありますか。

 

スタッフ同士の関係性の中でも、やりがいを感じることは多いです。 特に「この事業所の一員として信頼されている」と実感できる瞬間は、大きな励みになります。 イベントの企画を任せてもらえたり、資料やプリント作成を担当した際に「助かったよ」「ありがとう」と声をかけてもらえると、自分の仕事が現場の役に立っているのだと実感できます。

 

この職場は、スタッフ同士の距離が近く、立場に関係なく意見を伝えやすい雰囲気があります。 無理に気を張る必要がなく、自分の考えや感じたことを、そのまま言葉にできる空気がある。 ここで働くようになってから、自然と笑顔で過ごす時間が増え、自分自身の在り方にも変化が生まれたと感じています。

 

――その雰囲気は、どのような要素から生まれていると思いますか。

 

一人ひとりが「この場所をより良くしたい」という共通の目的を持っていることが、大きいと思います。 目指すゴールが共有されていることで、立場や経験年数に関係なく、「どうすれば現場が良くなるか」という視点で話ができる。 個人的な感情や立場の違いによる摩擦が生まれにくく、目標達成に必要なことだけに集中できる環境だからこそ、安心して行動できるのだと思います。

 

また、管理者をはじめ、日頃から話をきちんと聞いてもらえることも大きな要因です。 困っているときには自然と声をかけてもらえますし、良かった点もきちんと受け止めてもらえる。 適度な距離感を保ちながらも、上下関係に縛られすぎない関係性が、この職場の空気をつくっていると感じています。

 

■苦手意識を越えた先に見えた、仕事の広がり

――入職当初を振り返ってみて、特に壁に感じていたことはありましたか。

 

介護職は初めての経験で、慣れないことも多く、どうしても大変さや戸惑いに意識が向いてしまっていました。そのことで頭がいっぱいになり、利用者様とゆっくり会話をする余裕が持てない時期もありました。「介護の仕事が嫌」というより、「目の前の業務で精一杯」という感覚が近かったと思います。

 

ただ、その不安を一人で抱え込まずにいられたのは、先輩方が常にそばで見守ってくださったからだと思います。 回数を重ねる中で少しずつ慣れ、ある日ふと「あれ、嫌じゃないな」と感じた瞬間があり、それが大きな転機になりました。そこからは視野が広がり、介助だけでなく、利用者様との会話や関係づくりにも意識を向けられるようになったと感じています。

 

■相手に寄り添う姿勢と、前向きに磨き続ける自分の軸

――利用者様と接する上で、日頃から意識している関わり方や判断の軸があれば教えてください。。

 

利用者様は本当に一人ひとり違いますし、その日の体調や気分によっても関わり方は変わります。 だからこそ、声のかけ方や距離感、関わる際の温度感を意識するようになりました。 無理に踏み込むのではなく、その方にとって心地よい距離を見極めることを大切にしています。 この仕事を通して、人と向き合う姿勢そのものが変わったと感じています。 以前よりも相手の良い部分に目を向けられるようになり、「どんな人にも必ず良さがある」と自然に思えるようになりました。

 

――日々の業務の中で、長く働き続けるために大切にしている考え方や、ぶれずに持ち続けている仕事観はありますか。

 

ずっと変わらないのは、「自分の中に一つ強みを持ち、それを誰にも負けないくらい磨いていく」という考え方です。

学生時代からスポーツに打ち込んできた経験から、目標を定めて努力を積み重ねていくことが自然と身についていました。介護の現場でも、将来的な大きな目標はまた別にありますが、日々の業務の中で「昨日より少しできることを増やす」ことを意識しています。 若いうちは、前向きな姿勢や笑顔も立派な強みだと思っています。 自分らしさを失わず、積み重ねを大切にすること。この二つだけは、これからも守り続けていきたいです。

■経験を重ね、次の段階へ進むために

――これまでの経験を踏まえて、これからの一年をどのような時間にしていきたいと考えていますか

 

大きな目標そのものは変えずに、これまでの一年間で吸収してきたことをしっかり自分の中に定着させたいと考えています。新しいことに次々と手を広げるというよりは、去年吸収した知識や経験を土台として、現場での判断力や対応力をさらに高めていく一年にしたいです。

 

介護についても、まだまだ学ぶべきことは多いと感じています。
日々の業務をこなしながら、利用者様一人ひとりの状態や変化をより正確に捉えられるようになりたいですし、知識の面でも今より一段階深く理解できるよう勉強を続けていきたいと思っています。

 

また、SNSでの動画発信などを通じて、この事業所の取り組みや雰囲気を知ってもらう機会も増やしていけたらと思っています。それによって利用者様が増えることはもちろんですが、同世代の方々が「この会社・業界で働いてみたい」と思ってくれるきっかけをつくれたら嬉しいですね。若い人が増えたらこの業界は活気が増して追い風が吹くに違いありませんから。派手な成果を一気に出すことよりも、これまで積み重ねてきたものを確かな力に変えながら、次のステップに進む準備をしていく一年にしたいです。

佐藤さんの話を通して印象的だったのは、「成長」を声高に語らないところでした。
できるようになったことも、乗り越えた壁も、すべてを淡々と、しかし確かな実感をもって語る姿がありました。

仕事は、やりがいという言葉だけで語れるほど甘いものではありません。

それでも佐藤さんは、利用者様の言葉や仲間との関係性、そして自分の中に生まれた小さな成長の実感をよりどころに、現場に立ち続けています。
続ける理由は、特別な成功体験ではなく、「昨日より少し前に進めている」という実感。その積み重ねこそが、介護の仕事を支える確かな土台になっているように感じられました。

株式会社3eee(WOOD GARDEN) 社員 佐藤 瑠李
WOOD GARDEN
豊かな自然の中で、認知症の方でも「その人がその人らしく生きること」を実現する認知症対応型デイサービスです。その方の生き方を最大限に尊重します。

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この記事は2026年1月23日に作成されました