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内部監査の考え方──現場と本社でつくる、健全な組織運営

本部で監査役を担う二本柳さんと、SV(スーパーバイザー)として現場の内部監査を行う戸澤さんに、3eeeにおける内部監査の考え方や、その役割について話を聞きました。

書類や数字だけでは見えない現場の兆しに目を向け課題を可視化し、改善することで現場と本社が同じ方向を向いて組織を育てていく。その姿勢が、お二人の言葉の端々から伝わってきました。

そこにあったのは、管理や統制を超えて、働く人と利用者様の安心を支え、会社を健全に前へ進めるための「支える内部監査」の姿でした。

目次

内部監査の位置づけ──形式ではなく、経営戦略のための実態把握

ー株式会社3eeeでの内部監査は、一般的にイメージされるものと比べて、どのような位置づけで考えられているのでしょうか。

 

二本柳:多くの企業において内部監査は、コンプライアンス遵守のために「やらなければならない形式的な手続き」であったり、「書類上の整合性を確認する事務作業」であったりと、どこか義務的なものとして捉えられがちです。むしろ、世間一般で語られる「チェックや指摘を目的とした内部監査」とは異なり、弊社の将来的経営戦略を実現させるための実態把握として捉えている、という点が大きな違いだと考えています。

 

戸澤:そうですね。内部監査を一言で表すなら、「経営のための健康診断」に近いと思います。現場を実際に見て、数字や書類だけでは分からない「兆し」や「違和感」を把握する。その結果を正確にインプットし、最終的な意思決定や是正措置は行う。その役割分担が明確です。監査の役割は、処方を決めることではなく、正確な診断材料を揃えること。現場の状態を歪めず、忖度なく、事実として可視化することこそが、3eeeにおける内部監査の本質だと考えています。

誰が見るかで変わる──監査担当者の資質と現場の受け止め方

ー本部の監査は二本柳さん、事業所の監査は戸澤さんが行っているのですよね。

 

二本柳:はい。ただ、ここで強調したいのは「誰が監査を行うか」によって、監査の質そのものが大きく変わるという点です。例えば、現場を深く理解している戸澤が事業所に入り、「何月何日の何時から監査を行います」と事前に伝えた場合、現場は単なる“対応”ではなく、自分たちの運営を見直す機会として準備を整えて臨むことができます。

 

一方で、現場の実態や業務背景を十分に理解していない人間が同じように足を運んだ場合、表面的な確認や形式的なやり取りに終始してしまい、実態把握など重要な事項が抜けてしまうリスクがあります。書類上は整っていても、実際の運用とは乖離している。

 

そうした「見えにくいズレ」や「形骸化の兆候」は、現場を理解し、信頼関係を築いた上での対話があって初めて浮かび上がってくるものです。

 

3eeeの内部監査は、業務監査及びコンプライアンス監査は単なるチェックではなく、実態を正確に把握するための監査です。そのため、現場理解と経験を持つ人間が担うことに、大きな意味があると考えています。

本質的な役目は指摘ではなく「改善」と「安定した運営」

ー内部監査が果たすべき本質的な役割について、どのようにお考えですか。

 

ニ本柳:内部監査というと「指摘をするもの」というイメージを持たれがちですが、私たちはそうは考えていません。行政など外部による監査は、ルール違反を見つけて是正を求める「指摘」が主になりますが、内部監査の役割は、改善策を実施することで部門及び事業所がより良い環境での業務ができるか、利用者様に充実したサービス提供ができるかを見出すべきであると考えます。

 

問題点を洗い出して終わりではなく、改善策が実際に機能しているかフォローアップを行い安定した運営につなげていくこと。そこまで含めて内部監査だと考えています。

 

戸澤:改善は「やって終わり」ではありません。取り組んだ結果を見て、うまくいっていなければ、方法や考え方を見直す必要があります。内部監査は、そうした改善のサイクルがきちんと回るように支える役割なんです。会社全体が無理なく、効率よく動く状態をつくるためのサポート役、と言ったほうが近いかもしれません。

 

二本柳:もちろんリスクヘッジは欠かせませんが、監査結果がそのまま部門や個人の評価に直結するわけではありません。できていなければ改善すればいい。それだけの話であって、誰かを裁くための仕組みではないということは、現場にもきちんと伝えたいですね。

 

戸澤:本当に避けなければならないリスクは、利用者様の安全が脅かされたり、行政指導によって罰則や返還金が発生したりすることです。内部監査は、そのような致命的なリスクを未然に防ぐための日常的な点検であり、会社を守るための仕組みなんです。

働きやすさにつながる監査と、現場を萎縮させない考え方

ー内部監査は、現場の働きやすさにどのようにつながっていくのでしょうか。

 

戸澤:内部監査のゴールは、会社がスムーズに運営され、行政や税務署など、どこから見ても問題のない状態を保つことです。業務が滞らず、問題が起きてもすぐに修正できる体制が整っていれば、現場は余計な不安を抱えずに仕事に集中できます。結果として、それが働きやすさにつながるのだと思います。

 

二本柳:だからこそ、良い点は良い、改善が必要な点は率直に共有し、現場と一緒に「どう直すか」を考えていけばいい。必要以上に堅苦しく構えるものではありませんし、前に進むための立案と実施であり、棄権を避ける、危険に備えるために重要な概念だと思います。

 

戸澤:一方で、人員基準違反や架空請求のような問題は、会社の信頼を根底から揺るがし、実害も非常に大きい。ここは最優先で潰さなければならない部分ですし、利用者様の安全にも直結します。

マニュアル・試行錯誤・上司の役割──現場と共につくる改善

ー規定やマニュアル、そして現場との関わり方については、どのように考えていますか。

 

二本柳:規程やマニュアルは、必要最低限でよいと考えています。原則は大切ですが、現場では必ずイレギュラーが発生します。すべてをマニュアルで縛るのではなく、想定外が起きたときに、どう共有し、どう判断するかが分かる仕組みがあれば十分です。

 

アクシデントやヒヤリハットが報告される中で、必ず具体的な改善策は見えてきます。内部監査とは、完成形を求めるものではなく、実践→振り返り→修正というプロセスを回し続ける役割だと考えています。

 

戸澤:まさにその通りですね。実際に運用してみて初めて、「このやり方は現場に合わない」「ここはリスクが高い」と気づけることがあります。

 

やってみなければ、うまくいっているかどうかすら判断できません。
だからこそ監査では、現場との接点を大切にし、言葉の選び方や伝え方にも配慮します。その上で、「こういうやり方も考えられますよね」と改善案を提示し、「まずは一度試してみましょう」と背中を押す。監査は、現場の挑戦を止めるものではなく、支えるものだと思っています。

 

二本柳:試してみて合わなければ、戻したり、別の方法に切り替えればいい。その積み重ねが、会社を少しずつ前進させていきます。以前教わった言葉ですが、「上司の仕事とは、部下が働きやすい環境を整えること」だと私は思っています。内部監査も同じで、現場が安心して仕事に集中できる土台を整えることが、本来の役割なのではないでしょうか。

属人化を防ぎ、次の行動を生む組織へ──記録と風通し

ー今後、組織としてさらに良くしていくために、重視している点は何でしょうか。

 

戸澤:私たちが一番避けたいのは、特定の誰かがいなくなった途端に業務が止まってしまう、いわゆる「属人化」です。人に依存する組織ではなく、誰が担当しても一定の質で運営が継続できる状態をつくることが重要だと考えています。

 

そのために、「Dr.ZNOO」といった仕組みに、判断の背景や対応の経過をきちんと残し、組織として共有することを徹底しています。今は単なる記録ではなく、次に同じ状況が起きたときの“判断材料”として使えるレベルで残すことを意識していますね。

 

二本柳:本来、内部監査は形式的「確認して終わり」ではなく、次に何をすべきかという具体的なアクションまで落とし込むところまでがセットだと思っています。現場が自然と次の一手を打てるような仕組みを整えること。

 

内部監査の価値は、経営者が組織を適切にコントロールし、従業員が働きやすい環境構築に繋がっていると思います。
内部監査後の改善策及び実務指導などDX化を進めて参ります。

 

株式会社3eeeが目指しているのは、改善を続けられる組織にするための内部監査。現場と本社が同じ方向を向き、利用者様の安心につながる質を育て続ける組織を育てていく。

 

その姿勢こそが、これからの介護・福祉の現場に求められる健全な組織運営のかたちなのかもしれません。

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この記事は2025年12月26日に作成されました